2. 1時間データの読み方
「12:00」の行は、すべてが12:00の瞬間の値ではありません
ArcClimateのCSVでは、項目によって値が表す時間が異なります。
12:00の行が表す時間
時点値
参照時刻における大気の状態を表す値です。対象項目の例:
- 気温
TMP - 重量絶対湿度
MR/相対湿度RH/水蒸気分圧Pw - 気圧
PRES - 風速
w_spd/風向w_dir/東西風・南北風UGRD・VGRD
ここでいう値は、指定地点でセンサーが瞬間的に測定した値ではなく、MSMを基に作成された参照時刻時点のモデル値です。
MSMでは各要素をどう定義しているか
もとになるMSMの地上データは、それぞれ次の高さ・条件で定義された値です。いずれも約5km格子を代表する値であり、特定地点のピンポイントの観測値ではありません。
| 気象要素 | MSM(地上GPV)での定義 |
|---|---|
| 気温 | 地上1.5mの気温(各予報時刻の瞬間値) |
| 相対湿度 | 地上1.5mの相対湿度(各予報時刻の瞬間値) |
| 東西風・南北風 | 地上10mの風のU・V成分(各予報時刻の瞬間値) |
| 気圧 | モデル地形面における地上気圧(各予報時刻の瞬間値) |
| 日射量 | 下向き短波放射フラックス(前1時間平均 W/m²)。ArcClimateで前1時間積算 MJ/m² に換算 |
| 降水量 | 前1時間降水量(mm) |
| 雲量 | 全・上層・中層・下層雲量(%)。推計日射量・下向き大気放射量の推計に使用 |
「モデル地形」に注意
MSMの格子点値は、実際の地形を約5km格子でならしたモデル地形上の値です。格子点の標高は実際の地点標高と一致しないため、ArcClimateでは第3部の標高補正で指定地点の標高へ調整します。
MSMの正式な定義・フォーマットは気象庁の公式資料を参照してください: 配信資料に関する仕様 No.12601(気象庁・PDF)/ メソ数値予報モデルGPV(MSM)解説ページ(気象業務支援センター)
1時間平均値
1時間の途中で変化する量を、その時間帯の平均的な強さとして表した値です。ArcClimateでは、太陽高度角 h と太陽方位角 A を、参照時刻までの前1時間の平均として出力します。
1時間積算値
1時間に受けた、または発生した量の合計です。対象項目の例:
- 水平面全天日射量
DSWRF_est・DSWRF_msm - 下向き大気放射量
Ld/夜間放射量NR - 法線面直達日射量
DN_est・DN_msm/水平面天空日射量SH_est・SH_msm - 降水量
APCP01
W/m² と MJ/m² の関係
W/m² は放射の強さ、MJ/m² は一定時間に受けたエネルギー量です。
注意
APCP01 は「前1時間に降った量」を表します。人間向け表示では「前1時間降水量」とし、技術項目名・単位は詳細欄に分けて表示します。